荒れるレース
1996年の牝馬クラシックは、チューリップ賞で3歳(現2歳)女王を圧倒したエアグルーヴの前評判が高かったのですが、熱発の影響から桜花賞を回避してしまい混戦模様で幕を開けます。この桜花賞を制したのが、当初除外予定だったファイトガリバーです。ほぼ最後方という位置取りから見事に差し切ってみせました。しかし万馬券決着となったことや、位置取りが嵌った感があったことから、桜花賞の勝利はフロックと言われていました。
迎えたオークスでは、桜花賞馬でありながら母父の血統がプリンスリーギフト系であったことやエアグルーヴが参戦したこともあり4番人気まで評価を落とします。しかしファイトガリバーは後方から脚を伸ばし、エアグルーヴの2着に食い込む走りをみせ桜花賞の走りがけっしてフロックでは無かったことを証明してみせました。
しかしその後のファイトガリバーは、秋緒戦のローズステークス中に屈腱炎を発症し長期休養に入ります。14ヵ月後に競馬予想復帰を果たしますが、かつての輝きと取り戻すことは無く無念の引退となりました。
後にGⅠ3勝をあげ名牝と呼ばれるスイープトウショウも、ムラ駆けの血統と極端な脚質。更に2番人気に推された桜花賞で0.9秒差の4着に敗れたことから、オークスでは4番人気に過ぎませんでした。しかし勝ったダイワエルシエーロが見事な逃走劇をみせるなか、後方から鋭く追い込み2着を確保し、大波乱の演出の一翼を担いました。
このようにオークスでは、血統や評判などから実力以下の人気となるケースが多くみられ、結果荒れる要素となっています。